2017年12月22日金曜日

第52回少林寺拳法早慶定期戦

失礼いたします。
應義塾體育會少林寺拳法部3年の蜂屋啓介です。

1217日に慶應義塾大学蝮谷体育館にて開催されました、第52回少林寺拳法早慶定期戦についてご報告いたします。
結果は以下の通りです。

【新人戦の部】
     慶應義塾       早稲田
先鋒    (1)   00   岩田
次鋒   友田(1)   10   伊藤
中堅   楠田(1)   21   山口
副将   坂井(1)   12   渋谷
大将   入江(1)   22   大橋

慶應義塾212分。よって慶應義塾大学の勝利。

【本戦の部】
      慶應義塾        早稲田
先鋒   佐藤太紀(2)  11  鈴木隼
次鋒    西村(3)   01   安部
中堅    岡本(3)   11   田中
副将    宮﨑(3)   10   常盤
大将    蜂屋(3)   00   尾形

慶應義塾113分。規定により両校代表者による代表戦およびサドンデス。

代表戦    蜂屋     00   尾形
サドンデス  蜂屋     10   尾形

よって本年度優勝は慶應義塾大学。


以上でございます。

・新人戦の部について
毎年苦戦を強いられている新人戦において、とうとう勝利を収めることができました。
早稲田は5人全員が有段者なのに対して慶應は有段者1名と、キャリアに差はありましたが、全員が気持ちを強く持って素晴らしい戦いを見せてくれました。
新人戦における勝利という結果、またそれ以上に必死に戦う5の姿からは本当に力をもらいました。
個人として勝利をあげられず、悔しい思いをした者もいるかもしれませんが、慶應の看板を背負い、補欠の佐藤を含めた同期全員で掴み取った勝利は、彼らの結束をさらに強いものにしたでしょう。
この経験から得られた全てを糧に、来年以降も思う存分活躍してほしいと思います。


・本戦の部について
昨年の早慶戦において惜しくも敗北を喫した悔しさを忘れず、なんとしても今年こそはという気持ちで取り組んできた1年間でした。その思いを現実にすることができ、非常に嬉しく思います。

以下本戦を振り返ってまいります。
先鋒の佐藤は5人のうち唯一の2年生でした。見事な上段突で先制し、試合を有利に運びましたが、何が起こるかわからないのが早慶戦です。試合終了4秒前に返されてしまい、引き分けとなりました。悔しい思いをしたようですが、終了後には来年に向けた前向きな言葉を聞くこともできました。悔しさをバネにぜひ頑張ってもらいたいと思います。
次鋒の西村は早稲田の本戦メンバーで唯一茶帯の2年生安部拳士との対戦でした。緊迫した試合の末惜しくも敗れてしまいましたが、最後まで諦めない西村の姿勢には勇気をもらいました。
中堅は例年通り女子戦です。対戦相手の田中拳士は学生大会での入賞経験があり、身長差もある厳しい相手でしたが、岡本は相手をよく見て、落ち着いて試合を進めていました。身長差をカバーするため練習してきた中段突を練習通り決め先制しますが、惜しくも引き分けに終わりました。
負ければ慶應の敗北が決まってしまう副将戦。プレッシャーのかかる試合でしたが宮﨑は期待に応えてくれました。試合を振り出しに戻して繋いでくれた宮﨑には本当に感謝しています。

こうして大将戦は例年同様の大接戦で迎えることとなりました。
自分の試合で勝負が決まるという人生最大の重圧でしたが、隣にきて声をかけて下さった先輩方、慶應サイドから聞こえてくるたくさんの応援のおかげで、不思議と心は落ち着いていました。
勝つイメージだけを持ってコートに入り、試合が始まりました。しかしいざ始まると相手の尾形拳士には本当に隙がなく、そのプレッシャーになかなか攻撃を出すことができませんでした。結局大将戦、その後の代表戦でも決着はつかず、勝負は1点先取のサドンデスとなりました。
終盤なんとか1点を取り勝つことができましたが、両者同時に攻撃を出していました。本当にどちらが勝っていてもおかしくない、薄氷の勝利でした。


早慶戦を経て、様々なことを学び、様々なことを感じていますが、その中でも最も大きく、また最初に湧き上がってきたのは感謝の気持ちです。
まず引退された後も道場に足を運び、ご指導いただいた1つ上の58期の先輩方、特に個人的には、高身長の尾形拳士と対戦する私のために、現役部員と同じペースで練習にお越し頂いた栗原先輩には本当にお世話になりました。
また当日は会場設営や試合の進行などで忙しい中、声を出し続けてくれた出場メンバー以外の部員、試合直前に声をかけて励ましてくださった先輩方、そして会場までお越し頂き応援して下さったたくさんの方々から、どれだけの力をもらったか語り尽くせません。
出場したのはたった10人ですが、慶應の勝利を信じて応援して下さったすべての方と一緒に戦い掴んだ勝利だと思います。関わって下さったすべての皆様、本当にありがとうございました。

やはり早慶戦は特別なものです。
互いが総力を出し合い、気迫と気迫で戦うあの雰囲気には、他では味わえないものがあります。そうして本気でぶつかり合い、互いを高め合えることがどれだけ幸せなことか、終わった今強く感じています。
こうした幸せを感じられるのは、早稲田と慶應という最高のライバルの存在があるからです。だからこそ、早稲田大学の皆様、そして対戦した尾形拳士に最大の感謝と敬意を表したいと思います。本当にありがとうございました。
また来年以降も早慶戦が素晴らしいものであるためには、慶應は早稲田の最高のライバルでなくてはなりません。先輩方がそうしてくれたように、我々も今までに得たすべてを後輩たちへ繋いでいきたいと思います。

慶應に、そしてこの部に入って本当に良かったと改めて感じた1日でした。


最後になりましたが、お忙しい中審判を務めて下さいました明治学院大学橘先輩、上智大学金子先輩、法政大学清水先輩、日頃よりご指導頂いている麻田監督、当日お越し下さった大石部長、岡田先輩をはじめとする三田会の諸先輩方、應援指導部の皆様、そして早稲田大学少林寺拳法部関係者の皆様、すべての皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

以上で報告を終わります。
失礼いたしました。


慶應義塾體育會少林寺拳法部3年 主将 蜂屋啓介

2017年11月27日月曜日

2017年度 全日本学生大会

失礼します。
慶應義塾體育會少林寺拳法部一年の楠田マリアです。

11月26日に行われた、全日本学生大会についてご報告させていただきます。
結果は以下のようになっております。
女子白帯緑帯の部

楠田(1)・佐藤ひ(1)
4
単独有段の部友田(1)
3
男子二段の部川上先輩(2)・田崎先輩(2)
5
団体の部金野先輩(4)・田中先輩(4)・中村先輩(4)・李先輩(法法4)・西村先輩(3)・蜂屋先輩(法法3)・五十嵐先輩(2)・田崎先輩(2)
3
立合評価法男子軽量級   金野先輩(4)   1男子中量級   李先輩(法法4)   2
以上です。



全日本学生大会は、四年生の先輩方が引退される節目の大会でもありました。そのため、部の練習は一段と気合いが入って行われました。
寂しさや不安、期待を胸に各々が目標をもって臨んだ大会当日となりました。
早朝の武道館に、全国から拳士が集まりました。全国ということだけあり参加人数も多かったです。道衣の肩に、各区のシールを貼るところに、全国大会の特別感を実感しました。
武道館の床は人に埋め尽くされていました。アップをするスペースを確保するのも一苦労でした。アップを終えたところで、鎮魂業が行われました。
そして、予選ラウンドが始まりました。先輩方に指導していただいたことや、練習してきたものを、出しきることだけを考えてコートに入っていきました。思い通りの動きができなかった点もありましたが、結果を受け止め、午後に備えました。幸いなことに、部員の多くが、本戦へのきっぷを手にすることができました。あとは、本戦ですべてを出し切るのみです。
午後は、閉会式から始まりました。開会式では、慶應義塾大学のOBでいらっしゃる石原伸晃先輩をはじめとする、方々からお話を伺いました。
本戦は緊張感の漂う中、はじまっていきました。その緊張感を打ち消すかのように、"慶應ファィト"の声が武道館の中で響きます。
部員全員が、慶應のメンバーとして精一杯戦いました。笑っても泣いても、最後の大会。引退される四年生の先輩方の心中を想像するだけで、目頭が熱くなりました。本戦を終えると、結果を待つのみです。
ですが、これで終わりではありません。
1日の最後には、立会い評価法が行われます。慶應義塾大学からは、3名の拳士が出場しました。
立会い評価法は、各大学の戦い方に特徴がありました。慶應の先輩方の動きの素早さには、圧倒されました。今後の練習で、少しでも先輩方に近づけるように頑張っていきたいと改めて思いました。
 長い1日も、残すは閉会式のみとなりました。いよいよ結果発表です。
先輩方もおっしゃっていましたが、結果は、変わることはありません。私達にできるのは、素直にそれを受け止めて前進するのみです。納得がいかない、悔しい思いの反面、終わった安心感と達成感。これらが、入り混じった複雑な気持ちが心に残ったのではないかと思います。私自身も、今後の成長の糧となる非常に貴重な経験をする機会になりました。
また練習の過程そして、大会当日においても。改めて、引退される四年生の先輩方の偉大さが身にしみて感じられました。先輩方に、良い報告をするために、練習により一層努力して、励んで参りたいと思います。

最後になりましたが、この日まで、指導をしてくださった、現役の先輩方、OB.OGの先輩方、日頃よりご指導いただいております麻田監督に心より感謝申し上げます。

以上で活動報告を終わらせていただきます。
失礼しました。

慶應義塾體育會少林寺拳法部一年 楠田マリア


   

2017年11月23日木曜日

2017年度 幹部交代式

失礼致します。
慶應義塾體育會少林寺拳法部3年の蜂屋啓介です。
119日に行われました2017年度幹部交代式についてご報告させて頂きます。

本年度の幹部交代式は2年前と同じ「ひのや」で行われました。1年生として新幹部を見上げていた当時を思い出し、より一層感慨深いものがございました。

早速ですが、第59代幹部のご紹介をさせて頂きます。

【主将】                     蜂屋啓介(法法3)
【主務】                     平光真子(商3)
【副将・渉外】            宮﨑康輔(文3)
【三田会幹事】            岡本真理子(経3)
【統制・会計】            西村涼(理3)
【医務・会計監査】      正田真暉(経3)
【副務】                     山口菜々子(法法2)

以上の新体制で、1年間部を率いて参ります。
何卒宜しくお願い致します。

式においては例年同様、新幹部が1人ずつご挨拶をさせて頂きました。
新幹部唯一の2年生である山口に始まり、それぞれが抱える幹部としての決意を語っていきました。
日頃はのほほんとした者が多い59期ですが、発せられる一言一言はみな信念溢れる堂々としたものであり、同期ながら非常に頼もしく感じました。

そんな中トリを任された私。ビシッときめてやろうと考えておりましたが、スピーチとなるとつい色々喋ってしまうのが私の悪癖です。目の前に並んでいく料理に早く手をつけたかったであろう現役部員には、この場を借りてお詫び申し上げます。
長々喋って席に戻ると、先生方、諸先輩方から「蜂屋らしいスピーチだった」とお褒めに預かりながらも「笑いがあればもっとよかった」「最後の一言がいらなかった」と様々なご指摘を頂きました。主将らしいスピーチへの道は長そうです。競技とともに1年間精進いたします。

そんな未熟な私ですが、夏合宿で新幹部が発表されてからというもの、幹部として、そして主将として求められるものは何かということを考えて参りました。
我々の代の主座運営方針は「全員で全員の目標達成」です。これには「全員が力を出し合って、各個人の目標を達成する」「部全体としての目標を、一丸となって達成する」という2つの意味を込めました。
このような個人を見ても、部全体として見ても強い組織を作るために、主将として最も大事なことは何か。私なりに考えた結果、それは「部員から信頼される存在であること」だと思います。部のトップとして立つことになる私が「こいつの言うことなら間違いない」と思われるような人間であることが、全員が全力で取り組む組織を作る上では欠かせないのではないかと思います。

ではそうした信頼は何によって裏付けられるのか、それは日々の行動の積み重ねに尽きると考えます。
日々の練習、また日常の些細なところで、慶應の少林寺拳法部の部員としての自覚と誇りを持った、妥協のない姿を見せ続けていくことが、主将としての信頼を築いていく。特に1学年下から見上げてきた田中前主将の姿を思い返し、そう思います。
主将という大役を任された以上は、諸先輩方が繋いできた我が部の伝統に傷をつけぬよう、今まで以上に自覚ある行動を心がけ、部員に信頼される存在になれるよう努力して参ります。

さてここまで私の思う主将像を述べて参りましたが、組織を纏めるということは決して1人では出来ません。
まだまだ未熟なところが多い新幹部ではございますが、1年後にさらに強い組織となった我が部を60期へと繋げるよう、59期一同全力を注いでいく所存です。
幹部交代して早々、全日本学生大会、そして早慶戦という2つの大舞台をむかえます。まずは目前に迫ったこれらにおいて満足のいく結果を出せるよう、我々が先頭に立って努力を重ねて参ります。

と、結局スピーチだけでなく、文字に起こしても長々と話をしてしまいました。
信頼の置かれ、話の簡潔な主将を目指して参ります。

最後になりましたが、幹部交代式にご出席頂きました大石部長、麻田監督、岡田先輩をはじめとするOBOGの諸先輩方に深く御礼申し上げます。
今後とも新幹部、そして少林寺拳法部を何卒よろしくお願い致します。

以上、幹部交代式についてご報告させて頂きました。
失礼致しました。


慶應義塾體育會少林寺拳法部3  蜂屋啓介

2017年9月21日木曜日

2017年度 関東学生新人大会

失礼致します。
慶應義塾體育會少林寺拳法部一年入江誠志郎です。

9月16日(土)に八王子エスフォルタアリーナにて行われました第15回関東学生新人大会についてご報告させていただきます。

今大会の結果は、以下の通りでございます。

[女子白緑]
楠田(経1)・佐藤ひ(商1)   3位

[白緑単独]
入江(経1)    2位

[単独茶帯]
青木先輩(文2)    2位

[男子茶帯]
井上先輩(商2)・石川先輩(商2)     5位

[男女茶帯]
飯島先輩(経2)・山口先輩(法2)    5位

様々な部門の演武が行われました八王子市エスフォルタアリーナでは、朝から各拳士の鬼気迫る気合が飛び交い、それぞれが、今まで積み重ねて来た修練の成果を遺憾なく発揮しようとする気概に満ち溢れていました。そうした中で、拳士全員が思い思いの演武を披露されていました。

今回の新人戦は私達一年生にとっては初めての、二年生の先輩方にとっては最後の新人戦でありました。先の神奈川県大会を終えてから、私達はこの日に向けて通常練習、夏期練習、そして合宿と多くの練習時間を費やし勝利・入賞を目指して来ました。

自分は今大会が初出場であり、体調も優れない中での演武でしたが、先輩方の、堂々としていて凜とした強さを感じさせる演武を見て勇気付けられ、今までの練習の成果を思う存分発揮することができました。

今大会を通じて各々が、今全体の中でどこに位置するのかを知ることが出来たのに加えて、新たな目標や改善点などが多く発見出来たことと思います。この貴重なフィードバックを胸に、オフ明けの練習に励んでいく所存でございます。

最後になりましたが、日頃よりご指導いただいております麻田監督、先輩方、また会場まで応援に来てくださったOB・OGの先輩方に感謝申し上げます。

以上で活動報告を終わらせて頂きます。失礼致しました。

慶應義塾體育會少林寺拳法部一年
入江誠志郎

2017年9月7日木曜日

2017年度 夏合宿 第5日目

失礼します。
慶應義塾體育會少林寺拳法部1年の友田陽太です。
夏合宿第5日目についてご報告させていただきます。

あれだけ長く感じた合宿も気づけば最終日、心身ともに疲労はピークに達しておりましたが、何をするときにも今日が最後だと考えることで常に高いモチベーションを維持して練習に取り組むことができました。

この日も朝のラントレから始まりました。5日目ともなれば慣れたものだと思い、アップがてらラントレをこなしてやろうという気持ちで取り組みましたが、やはり辛いものに変わりはありませんでした。ダッシュでは何度も足が痛く挫けそうになりましたが、その度にこれで終わるんだと自分に言い聞かせ、なんとか乗り切りました。

午前も連日同様アップから始まるのですが、この日は一風かわってじゃんけん列車を行いました。私はもしかして楽なメニューなのではないかと淡い期待を抱きましたが、そんな甘い話があるはずもありません。ルールは通常のものに加え、負けた列車の人全員がジャンプスクワットを行うというものでした。私は早々に負けてしまったために結局スクワットをたくさんする羽目になりましたが、それでもこの変わったルールのおかげで楽しみながらこなすことができました。
続いて基本・筋トレが行われました。どちらも普段だったら心が折れてしまうような数でしたが、千本蹴りを筆頭とした合宿4日間のメニューをこなして来れたという自信も少なからずあり、諦めず取り組むことができました。

午後はアップを行なった後、お別れ乱捕りを行いました。私は金野先輩に相手をしていただいたのですが、先輩の連打に終始圧倒されっぱなしでした。それでも何発かは入れてやろうと思い、必死になって突き蹴りを繰り出すのでした。お別れ乱捕りは文字通り意地と意地のぶつかり合いのような試合ばかりで、来年からは私もこのように気迫のこもった試合をしたいと思いました。
最後に4年生の先輩方の号令で基本を行い、夏合宿全日程を終えました。

夜には、OBの先輩方からいただいたお肉を使ってバーベキューを行いました。部員一同大変美味しくいただきました。他にもアクエリアスなどたくさんの差し入れをいただき、誠にありがとうございました。宿舎に戻ると各賞の受賞者及び新幹部の発表がありました。私は賞を獲得することができなかったため、来年こそはという気持ちにさせられました。また、まだ先のことではありますが2年後には我々1年生が幹部になるのかと思うと、これからはより一層頑張らなくてはと思いました。しかし、この辛い合宿を乗り越えたということが自信になったのも間違いありません。

最後になりますが、お忙しい中合宿にお越し下さったOBの皆様、差し入れを送ってくださったOBの皆様、そして我々のためにこの夏合宿を指揮してくださった4年生の先輩方、本当にありがとうございました。

以上で夏合宿第5日目の報告を終わります。
失礼しました。

慶應義塾體育會少林寺拳法部1年  友田陽太

2017年9月4日月曜日

2017年度 夏合宿 4日目

失礼します。慶應義塾體育會少林寺拳法部一年の佐藤ひかりです。

夏合宿四日目の活動についてご報告させて頂きます。

前日の午後半休は一瞬のうちに過ぎ去り、朝5時半にセットしたアラームが合宿後半戦の始まりを告げました。

朝のランニングはまずアップと称してクロスカントリーのコースを1周しました。合宿前半が2周以上でしたので、幹部の4年生の先輩方は私達の疲労具合をきちんとご考慮頂いているのだと思いました。
次に、陸上トラックの直線を全力ダッシュし、カーブはジョギングをするインターバル走を男子は全力ダッシュ16(8)、女子は10(5)行いました。男子の最後尾に何とか付いていこうと、同期の楠田と励まし合いながら走りました。

午前中の練習前に鎮魂行を行いました。この鎮魂行を最後まで滞りなく行うことが出来たらアップが半分になるというものでした。主座の先輩が手書きで作られた巻物が登場し、中拳士の先輩方が率先して場を盛り上げて下さいましたが、同訓の途中で終了しアップが開始されました。アップはサイドジャンプ100回から始まりました。前日1年は千本蹴り、23年生の先輩方はクロスカントリーを乗り越えた脚には些か辛い回数と思われましたが皆で応援しながら何とか飛び終えました。これでジャンプは終わりと思いきや、そうは行きません。我部のレンジャー隊長こと李先輩の好きなキャラクターにちなんで、マリオジャンプと昇龍拳ジャンプを行いました。もちろん前者は飛ぶ際はマリオになり切って「プーン」という掛け声と共に手足をマリオのポーズにして行いました。途中何度か4年生の先輩方扮するクリボーのダメージにより、やり直しになりました。後者は「昇龍拳!」と言いながら右手を高く上げ、1回転ジャンプをするものでありました。こちらも何度かやり直しになりましたが、23年生の先輩方が率先して場を盛り上げて下さり最後は昇龍拳に加え「波動砲!」という声も聞こえて来ました。
アップを終え午前は運用法中心の練習を行いました。まず、足の使い方の基本として踵を付けないという事を徹底したメニューを行いました。演武でも運用法でも前足底の使い方が非常に重要なのだと改めて気付かされました。それから、胴やサポーターを付け同じメニューをレベル別に分かれて行いました。4年生の先輩方が毎回丁寧に自分の理解度や定着度に合わせて的確にアドバイスをして下さり大変参考になりました。感謝申し上げます。最後に双方攻守を3セット程行い午前の練習は終了しました。

午後のアップは「逆立ち」がテーマだったように感じました。倒立前転や逆立ち歩き等をした後に、全員壁の前に立つように指示されました。そこで課されたメニューは逆立ちをして、1分間で5人脱落者が出たら罰ゲームというものでした。結果は脱落者を5人未満で我々13年の勝利でした。
午後の練習は基本の突き蹴りを中心に行いました。どのメニューも最低50本という回数設定にやり直しが何度も課されます。上中回し蹴りが100本にやり直しがかかった時には、おそらく私の足はほぼ上がっていなかったのではないかと思います。しかし、23年生の先輩方は私達白帯を応援しながら、全く気合いも姿勢も乱れず突き蹴りをしており、そのお姿に本当に尊敬、いやそれ以上のものを感じました。
その後、3年生の先輩方はランニングに行かれ、12年生は新人大会に向けて演武練習を行いました。午前の運用法の練習同様、各々のペアに4年生の先輩方が基本の構えの形から間合いのとり方まで丁寧にご指導下さりました。演舞練習の最後は1本通しを行いました。普段の練習とは違い、合宿では4年生の先輩方のご指摘があるとやり直しがかかります。私も最初の下受けの気合いが足りずやり直しになってしまいましたが、それだけ演武において最初の気合いが大切なのだと合宿を終えた今でも痛感しております。正直、演武自体は到底至らぬ点ばかりであったと思います。しかし、自分に出来るのは気合いを大きく出す事だと思い、とにかく大きな声を出した記憶しかございません。

演武練習の後はトレーニングを行いました。このトレーニングが終われば4日目が終わると自分に言い聞かせました。まずはスポーツタオルを両手で持ち、寝そべって回転しながら進むメニューを行いました。一見簡単そうに見えますが、体育館の端から端まで回ると当然の事ながら目が回ります。その後、様々なメニューで体育館を何往復もし、最後に筋トレを行いました。見た目は地味ですが、辛いことで有名な首を上下左右に動かすメニューからでした。しかも、その日は肩甲骨の下にミットを置くというスペシャルバージョンでありました。途中から息をするのも辛くなりましたが、4年生の先輩が隣にいらしてカメラを向けて下さいましたので、苦しそうな顔ではいけないと思い必死に笑顔を作りました。またミットを背中の上にのせスパイダーマンのように手足を広げた状態をキープするメニュー等も行いました。3年生の先輩の中には3つもミットを背中に乗せられている方もいらっしゃいましたが、誰ひとりとして辛そうな顔をせずに回りを鼓舞していらっしゃいました。こうして約1時間のトレーニングでわずかに残った体力を使い切り、その日の練習は終了しました。

4年生の先輩方のユーモアの詰まったメニュー、先輩方や同期の気合での盛り上げ、そして皆で大きな声を出し応援し合うことで初めて乗り越えられるこれが合宿の醍醐味なのかなと感じた1日でありました。
夕食では、OBOGの先輩方からいただいたお肉で最終日のエネルギーを蓄えました。毎年、沢山の差し入れ誠にありがとうございます。また、お忙しい中いらしてくださいましたOBの先輩方に重ねて感謝申し上げます。ありがとうございました。

以上で夏合宿四日目の報告を終わります。
失礼しました。

慶應義塾體育會少林寺拳法部一年 佐藤ひかり

2017年度 夏合宿 3日目

失礼します。
慶應義塾體育會少林寺拳法部一年の坂井康太郎です。

8月15日に行われました、夏合宿の3日目についてご報告させていただきます。

この日の朝も昨日の朝同様雨が降る中のランニングトレーニングでした。1日目、2日目の疲労を感じながら、先ずはクロスカントリーを一周しました。次にコンクリートの坂道を15本ほど走りました。四年生の幹部の先輩たちは1日目、2日目の疲労を考慮して下さったのか朝のランニングトレーニングはこれで終了しました。

朝食をとり、休む時間も束の間、重い足を引きづりながら体育館に向かいました。軽いストレッチをした後、四年生の幹部が笛を吹き練習開始です。まずはアップと称したサイドジャンプを男子150、女子100課されました。ここで失敗したのが150回を150往復してしまったことです。ただでさえ疲れていた身体に自ら倍の負荷を加えた私たちを褒めて欲しいものです。アップが終わった時には少林寺をできる体力はすでに残っていませんでした。

それでも、どんなに身体は限界でも、やるときはやるしかありません。私たち一年生にとって夏合宿最大の行事とも言える千本蹴りが待ち構えています。主将の田中さんと副将の金野さんの指導のもと、私たち一年生部員は横一列に並びました。終わりの全く見えない千本蹴りがいよいよスタートしました。ひたすら突いて蹴っていると自分が何をしているのかがわからなくなってきます。少しでも気合が落ちると、声が出ていないと注意され一からやり直しです。そこで気合を大声で叫ぶことを意識しますと、今度は突く位置や蹴る位置が違うと言われまた一からやり直し。とても理不尽なことをやらされていると思いながらも先輩たちも同じ経験をしているんだと思うと、何とか頑張ろうという気持ちが辛うじて続きます。またとても辛かったのですが、自分だけが辛いのではなく周りにいる同期も同様な辛さを感じています。そのことを考えると途中で止めるわけには絶対に行かず、最後まで同期全員でやり遂げてやろうという気持ちが生まれ頑張れました。途中で何度もやり直しをさせられ、その度に拳立てやスクワットをやらされながらも、誰一人欠けることなく同期全員で乗り切ることができました。これにより、夏合宿前よりも一層同期の仲が良くなったと思います。田中主将が千本蹴り終了の合図をかけた時には達成感でなきそうになってしまいました。同期で手を取り合って喜んで、先輩方がジュースの差し入れをして下さったのでそれを飲んでいると、ありえないほど溜まっていた疲れもなぜか感じませんでした。

この日の午後はオフで、1日目から蓄積していた疲労を取るために死んだように眠りました。一つ上の先輩方はどうやら川遊びに行った模様でした。どこにそんな体力があるのか私たち一年生は不思議でしたが、我々一年生一同その化け物のような体力には感服致します。

以上で夏合宿三日目の報告を終わります。
失礼しました。

慶應義塾體育會少林寺拳法部一年  坂井康太郎

2017年9月1日金曜日

2017年度 夏合宿 2日目


失礼します。
慶應義塾體育會少林寺拳法部一年の楠田マリアです。

814日に行われた、夏合宿の二日目についてご報告させていただきます。

この日は雨が降る中、練習は朝のランニングがから始まりました。朝の練習は部として初めての試みでした。メニューは3つありました。まずは、コースのアップダウンが激しいクロスカントリーを3周行いました。一周1kmほどありました。坂道を走る重い足取りに、はやくも合宿初日の疲れを実感しました。素早く給水した後、次にダッシュを行いました。雨でぬかるんだ陸上競技場は非常に走りにくく、転びそうになる人もいました。部員同士が応援しあい、雨の中にもかかわらず良い雰囲気でした。最後に行われたのが、馬跳びリレーでした。はじめに馬となった人の上を飛んで、飛んだ人はすぐにまた馬となるというものです。部員全員が協力して、陸上競技場を半周しました。部員全員が一丸となって取り組みました。ここでも多くの声援が飛び交い、中にはみんなに踏まれる土を応援する声もありました。こうして朝の練習は終了し、朝食を食べに急いで宿へ戻りました。

午前の練習は9:00より開始されました。まず初めにアップが行われました。
アップは、ミットを使ったものと、ジャンプ系のものが3、4種類行われました。ミットは、力強い突き蹴りを練習するものでした。自分に甘えることなく全力で一本一本の突き蹴りのだす先輩方の姿は大変かっこよかったです。ジャンプ系のメニューでは、必死にジャンプする部員の姿を幹部の先輩方が写真に納めていきます。周りとペースを合わせて飛び続けなければならず、後半になるにつれて足が上がらなくなりました。
その後基本練習が立て続けに行われました。辛くなると全体の声援が小さくなってしまい、それがやり直しを招くという負のスパイラルのような状況に陥る場面もありました。
しかし、そんな中でも諦めず部員一人一人が必死に食らいついてメニューをこなしていきました。気づけば、お昼の時間になっていました。再び、急いで宿へ戻り昼食です。宿ではわずかな休み時間に体を休め、午後に備えます。

午後の練習は14:00より開始されました。
午後のアップは、バービージャンプ100回と、八の字ステップ100回を行いました。“バービージャンプ100回”という指示を聞いたとき、こなせるはずがないという絶望感に襲われました。しかし、先輩方の温かい応援に背中を押され自分を鼓舞しながら取り組みました。八の字ステップは、水筒二本を等間隔に置いて八の字を描くようにステップしていくものです。幹部の先輩方が目を光らせて巡回し、フォームが良くない、または、水筒を倒している人がいれば笛を鳴らし、一からやり直しとなりました。集中力かつスピードが求められました。アップが終わるとつかに間の給水がありました。
 休む間も無く、午後の練習のメインである運用法の練習が始まりました。2年生以上が中心の上級者と、1年生以下が中心の初級者のグループに分かれて練習は行われました。常にステップを意識して反撃そして復位ができるようにする練習でした。基本のステップから、双方攻守まで一連の練習が緊張感の中で行われました。

最後に筋トレが行われました。体力はすでに限界を迎えています。メニューの全ては覚えておりませんがこれさえ終われば一日の練習も終了するという思いで取り組みました。気持ちは前向きであっても、体はなかなかついてかなかったことに悔しさを覚えました。特に、首のメニューで縦の動作と、横の動作を連続で行った時には、一度首が床についてしまいやり直しになってしまいました。部員同士励まし合い声援が高まる中、ついに全メニューが終了しました。


以上で夏合宿二日目の報告を終わります。
失礼しました。

慶應義塾體育會少林寺拳法部一年 楠田マリア