2017年12月22日金曜日

第52回少林寺拳法早慶定期戦

失礼いたします。
應義塾體育會少林寺拳法部3年の蜂屋啓介です。

1217日に慶應義塾大学蝮谷体育館にて開催されました、第52回少林寺拳法早慶定期戦についてご報告いたします。
結果は以下の通りです。

【新人戦の部】
     慶應義塾       早稲田
先鋒    (1)   00   岩田
次鋒   友田(1)   10   伊藤
中堅   楠田(1)   21   山口
副将   坂井(1)   12   渋谷
大将   入江(1)   22   大橋

慶應義塾212分。よって慶應義塾大学の勝利。

【本戦の部】
      慶應義塾        早稲田
先鋒   佐藤太紀(2)  11  鈴木隼
次鋒    西村(3)   01   安部
中堅    岡本(3)   11   田中
副将    宮﨑(3)   10   常盤
大将    蜂屋(3)   00   尾形

慶應義塾113分。規定により両校代表者による代表戦およびサドンデス。

代表戦    蜂屋     00   尾形
サドンデス  蜂屋     10   尾形

よって本年度優勝は慶應義塾大学。


以上でございます。

・新人戦の部について
毎年苦戦を強いられている新人戦において、とうとう勝利を収めることができました。
早稲田は5人全員が有段者なのに対して慶應は有段者1名と、キャリアに差はありましたが、全員が気持ちを強く持って素晴らしい戦いを見せてくれました。
新人戦における勝利という結果、またそれ以上に必死に戦う5の姿からは本当に力をもらいました。
個人として勝利をあげられず、悔しい思いをした者もいるかもしれませんが、慶應の看板を背負い、補欠の佐藤を含めた同期全員で掴み取った勝利は、彼らの結束をさらに強いものにしたでしょう。
この経験から得られた全てを糧に、来年以降も思う存分活躍してほしいと思います。


・本戦の部について
昨年の早慶戦において惜しくも敗北を喫した悔しさを忘れず、なんとしても今年こそはという気持ちで取り組んできた1年間でした。その思いを現実にすることができ、非常に嬉しく思います。

以下本戦を振り返ってまいります。
先鋒の佐藤は5人のうち唯一の2年生でした。見事な上段突で先制し、試合を有利に運びましたが、何が起こるかわからないのが早慶戦です。試合終了4秒前に返されてしまい、引き分けとなりました。悔しい思いをしたようですが、終了後には来年に向けた前向きな言葉を聞くこともできました。悔しさをバネにぜひ頑張ってもらいたいと思います。
次鋒の西村は早稲田の本戦メンバーで唯一茶帯の2年生安部拳士との対戦でした。緊迫した試合の末惜しくも敗れてしまいましたが、最後まで諦めない西村の姿勢には勇気をもらいました。
中堅は例年通り女子戦です。対戦相手の田中拳士は学生大会での入賞経験があり、身長差もある厳しい相手でしたが、岡本は相手をよく見て、落ち着いて試合を進めていました。身長差をカバーするため練習してきた中段突を練習通り決め先制しますが、惜しくも引き分けに終わりました。
負ければ慶應の敗北が決まってしまう副将戦。プレッシャーのかかる試合でしたが宮﨑は期待に応えてくれました。試合を振り出しに戻して繋いでくれた宮﨑には本当に感謝しています。

こうして大将戦は例年同様の大接戦で迎えることとなりました。
自分の試合で勝負が決まるという人生最大の重圧でしたが、隣にきて声をかけて下さった先輩方、慶應サイドから聞こえてくるたくさんの応援のおかげで、不思議と心は落ち着いていました。
勝つイメージだけを持ってコートに入り、試合が始まりました。しかしいざ始まると相手の尾形拳士には本当に隙がなく、そのプレッシャーになかなか攻撃を出すことができませんでした。結局大将戦、その後の代表戦でも決着はつかず、勝負は1点先取のサドンデスとなりました。
終盤なんとか1点を取り勝つことができましたが、両者同時に攻撃を出していました。本当にどちらが勝っていてもおかしくない、薄氷の勝利でした。


早慶戦を経て、様々なことを学び、様々なことを感じていますが、その中でも最も大きく、また最初に湧き上がってきたのは感謝の気持ちです。
まず引退された後も道場に足を運び、ご指導いただいた1つ上の58期の先輩方、特に個人的には、高身長の尾形拳士と対戦する私のために、現役部員と同じペースで練習にお越し頂いた栗原先輩には本当にお世話になりました。
また当日は会場設営や試合の進行などで忙しい中、声を出し続けてくれた出場メンバー以外の部員、試合直前に声をかけて励ましてくださった先輩方、そして会場までお越し頂き応援して下さったたくさんの方々から、どれだけの力をもらったか語り尽くせません。
出場したのはたった10人ですが、慶應の勝利を信じて応援して下さったすべての方と一緒に戦い掴んだ勝利だと思います。関わって下さったすべての皆様、本当にありがとうございました。

やはり早慶戦は特別なものです。
互いが総力を出し合い、気迫と気迫で戦うあの雰囲気には、他では味わえないものがあります。そうして本気でぶつかり合い、互いを高め合えることがどれだけ幸せなことか、終わった今強く感じています。
こうした幸せを感じられるのは、早稲田と慶應という最高のライバルの存在があるからです。だからこそ、早稲田大学の皆様、そして対戦した尾形拳士に最大の感謝と敬意を表したいと思います。本当にありがとうございました。
また来年以降も早慶戦が素晴らしいものであるためには、慶應は早稲田の最高のライバルでなくてはなりません。先輩方がそうしてくれたように、我々も今までに得たすべてを後輩たちへ繋いでいきたいと思います。

慶應に、そしてこの部に入って本当に良かったと改めて感じた1日でした。


最後になりましたが、お忙しい中審判を務めて下さいました明治学院大学橘先輩、上智大学金子先輩、法政大学清水先輩、日頃よりご指導頂いている麻田監督、当日お越し下さった大石部長、岡田先輩をはじめとする三田会の諸先輩方、應援指導部の皆様、そして早稲田大学少林寺拳法部関係者の皆様、すべての皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

以上で報告を終わります。
失礼いたしました。


慶應義塾體育會少林寺拳法部3年 主将 蜂屋啓介