2022年5月13日金曜日

2022年度 関東学生大会

 失礼致します。

 

慶應義塾體育會少林寺拳法部3年の田川千鶴です。54()に開催された第59回関東学生大会についてご報告させて頂きます。

 

【総合成績】

・男子総合 2位 

・全体総合 3位 

【演武】

・単独白緑の部 2位 山崎(3)

・男子茶帯の部 1位 青木(3)・吉井(2)

        5位 林(3)・和田(2)

・男女初段の部 2位 岡田毬(3)・佐藤玲(2)

・女子二段の部 2位 高澤(4)・吉野(3)

【立合評価法】

・女子中量級の部 1位 田川(3)

         3位 高澤(4)

・男子軽量級の部 1位 佐藤生(3)

・男子中量級の部 2位 山内(4)

【立合評価法団体】

・女子 1位 

・男子 2位 

 

3年ぶりの開催となった本大会は、高鹿主将率いる新チームとして挑んだ初の公式大会でした。昨年の全日本総合3位・早慶戦二連覇という追い風に乗って、演武と立合評価法の複数部門で入賞し、総合成績も獲得できたことを心より嬉しく思います。その一方で、特に演武において他大学との実力の差を感じると共に、総合3位という結果が出せたのも要素が強かった、というのが部員の共通認識であります。そこで、僭越ではございますが本大会で得た以下二点の学びについて述べさせて頂きます。

一つ目は、演武における有段者の技術向上の重要性です。初心者から競技を始める部員が多い我が部において、級拳士を育成・入賞させることは総合優勝に不可欠です。昨年の全日本でも、級拳士の活躍が大学総合3位という輝かしい結果をもたらしました。ですが、現状としてその事実だけが独り歩きしすぎており、新歓活動や級拳士の育成に大きな焦点が当てられた結果、私を含めそれらを主導している有段者自身が、自らの技術向上に貪欲になり切れていないという問題に直面していると感じます。本大会は、そのような我々の課題を浮き彫りにしました。当然のことながら、級拳士よりも有段者の方が技術的に高度なことが要求されるため、有段者の方がその分練習量が必要になることは明白です。したがって、階級、学年、出場部門に関係なく、改めて部員全員が一拳士としての自覚を持ち直し、日々の練習に真摯に取り組んでいかなければならないことを痛感致しました。

二つ目は、立合評価法を究める必要性です。コロナ禍で学生大会における立合評価法の開催が見送られてきた中、本大会では予選会から他大学を圧倒し、女子は初の団体優勝に輝くなど、早慶戦に向けて立合の修練を積み重ねてきた我々の実力は確かなものである、と確信できました。そして、慶應が他大の強豪を負かすには立合でも勝ち抜く必要がある、ということが本大会では露骨に現れておりました。来年以降も関東大会団体制覇、全日本総合優勝、早慶戦連覇を狙うために、立合評価法で結果を残すことは必要不可欠です。歴代の先輩方の功績に続き、昔から立合が強みである我々がそれを活かさない手はございません。しかしながら、立合に対する向上心にはまだまだ部員間で温度差があり、その必要性や面白さ、そして何よりも、実は慶應は一人ひとりのレベルが他大よりも高い、という点に気づいていないという現状がございます。机上の空論ではなく、経験がものを言う立合評価法において、練習試合や立合講習会への参加、そして大会に積極的にエントリーするなど、今後は部員一人ひとりが着実に立合の経験を積んでいく必要があると強く感じました。

 

最後になりましたが、日頃よりご指導頂いております監督、コーチ、関係各位の皆さま、ご支援頂いておりますOBOGの皆さま、そして大会開催にご尽力頂きました関係者の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 

長くなりましたが、以上で活動報告を締めさせて頂きます。

失礼致しました。

 

慶應義塾體育會少林寺拳法部3年 田川千鶴