2015年5月30日土曜日

早慶合同練習会

失礼します。
慶應義塾軆育會少林寺拳法部一年の岡本真理子です。
524日日曜日に行われました早慶合同練習会についてご報告させていただきます。

その日私が道場に到着したのは815分頃でしたが、既に道場は早稲田を含めた大勢の先輩方で賑わっており、普段とは違う高揚した雰囲気にまず圧倒されたのを覚えております。

最初はアップのサイドジャンプから始まったのですが、普段のアップを「回」で数えていた私は100「往復」という指示に耳を疑いました。その後の馬跳びでは周りの方に遅れてしまったのですが、その際慶應の先輩方のみならず早稲田の方々も大声で応援して下さり、早慶合同練習会の素晴らしさの一つを実感いたしました。

外に出て階トレの後、とうとう地獄のランが始まりました。短距離のダッシュ、ロータリー周りと塾高周りのダッシュを何本やったかはもはや覚えておりません。ただ覚えているのは、時間制限を設けられ一人が間に合わないと連帯責任ということで全員が再度走らされるため、他の同輩、先輩方に迷惑をかけないように必死だったということです。その中で、同じメニューをこなしながらも苦しそうな顔を一切せず、私達を励まして下さった先輩方の体力、気力には心底脱帽いたします。
自己紹介はレンガ道の両端に2校の一年生が並び順に大声で行いました。体力も気力も十分にない私はせめて声ぐらいは大きくしようと思ったのですが、他の一年生と比べてどうしても通る声が出せなかったのが心残りです。これからの練習でも応援や気合いを常に全力でやり、早く先輩方のように腹から声が出せるようにしたいです。
自己紹介の後ももちろんラントレは続きました。走っていると横で先輩方が応援して下さるのが聞こえるのですが、それに応える気力は既になく、最後はひたすら無心になって目の前で走る先輩の背中を追いかけておりました。正直に申し上げますと、締めの防衛大式スクワットが終わり昼食休憩に入ると知ったときは、達成感というより、もう走らなくてよいことにただただ安堵しました。

道場に移り昼食をとった後は、ようやく道着を着て、二度目のアップを経た振子突と蹴上の基本練習が始まりました。普段はお目にかからない早稲田の先輩方にご指導いただくのはとても新鮮で、また周りが皆先輩方だったために、自分の未熟さと先輩方の上手さを間近で感じさせられました。
次に行ったミット練は正確さを求めるもので、私と組んで下さった早稲田の3年の先輩や見回っていた他の先輩方も丁寧に教えてくださり、こちらも大変勉強になりました。
その後、アップをはさんだ後の二度目のミット練は早さを求めるもので、5秒間のインターバルしかなかったのは予想以上に辛いものでした。今回は早稲田一年の黒帯の方と組んだのですが、私のふにゃふにゃな蹴りとは違い、早いながらもしっかりと腰を入れた力強い蹴りを最後までされていたのには格の違いを見せつけられた様な気がいたしました。
早慶練最後の筋トレでは、慶應の先輩がフェンシング部時代に行っていたという、屈伸した状態で前後左右に跳ぶものが印象にのこっております。私はこのような筋トレを初めて知り行ったのですが、言うことを聞かない下半身をその場で跳ばすだけで精一杯でした。その後の腕立てと防衛大式スクワットではもう何も考えられませんでしたが、2015年度早慶合同練習会の終わりを告げられ我に返ったときの達成感は筆舌に尽くしがたいものでした。

幸い私は大きな怪我もなかったのですが、一日中続出した故障者の多さが、今回の練習会の厳しさを物語っていました。練習会の前も普段の練習でこの日を想定したランを行っていたのですが、実際の練習会はその何倍も辛かったです。しかし、辛かったからこそ、それを乗り越えたという事実は私の中で大きな自信となりました。また、共にこの試練と戦った同期とは、更に厚い絆で結ばれたと確信しております。

今回の練習会で私が最も学んだのは、自分の弱さだと思います。途中何度も限界だと思うことがありましたが、その中で他人を気遣い、笑顔で励ませる強さは私にはまだありませんでした。あまりの過酷さに最後は意識がとびそうでしたが、怪我をしたり私よりはるかに多いメニューをこなしたりしながらも終始私どもに励ましの言葉を下さった先輩方の偉大さだけは、しっかりと覚えております。一年後二年後、先輩方のようになれるように、これからも精進しようと強く決意いたしました。

最後になりますが、この度の練習会を主催して下さった四年生の先輩方、諦めそうなときにすかさずお声がけ下さった二、三年生の先輩方、そして参加して下さった早稲田大学少林寺拳法部の皆様に心より感謝申し上げます。

以上で活動報告を終わらせていただきます。
失礼しました。

慶應義塾大学少林寺拳法部一年

岡本真理子

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