2019年8月25日日曜日

2019年度 夏合宿 5日目

失礼いたします。
慶応義塾體育會少林寺拳法部1年の遠藤彩華です。夏合宿5日目の活動についてご報告させていただきます。

5日目の練習は、台風一過の青空の下、朝練から始まりました。この日の朝練はこれまでとは異なり、山中湖畔ではなく近くのイベント会場で行われましたが、芝生だったのでとても滑りやすく走りづらい場所でした。私たちは、同じく練習に来ていたサッカーチームから不審な目で見られながら、中距離走やインターバル走をこなしました。前日がオフだったとはいえ、かなりの疲労感がありました。

午前練は、テニスコートで行われました。山中湖は日吉に比べて涼しかったのですが、この日は強い日差しが照り付け、体にこたえる暑さでした。そのような中でシャトルランや李ラン・改、インディアンダッシュ、インターバル走、ダッシュ、リレーといったラン中心の多種多様なメニューを行いました。私は何度も心が折れそうになりましたが、お忙しい中お越しくださったOGの芳賀先輩に応援していただき、必死に走りました。最も辛かったのはダッシュでした。全員が一定のタイムを切らなければならないため、先輩方にご迷惑をおかけしたくないという思いで、残っている力を振り絞って走りました。

午後練は、いつもと同じようにアップから始まりました。アップでは3日目に行ったブリッジ歩きや単独スパイダーマンなどをこなしました。その後、1年生は千本蹴り、2・3年生は山中湖ランを行いました。2・3年生が山中湖に向かわれ、1年生だけが残されたT-boxは静まり返り、今までの練習とは打って変わって空気が張り詰めました。主将の森上先輩と副将の田崎先輩がいらっしゃると、さらに緊張感が高まりました。千本蹴りは振り子突き200本から始まり、逆突きや順突き、上中2連突き、順蹴りなどを行いました。全部で二千本近い数の突き蹴りをこなしたと思います。気合も今まで以上に出していたつもりでしたが、「全然聞こえない、足りない」と剣幕で怒られ何度もやり直しになりました。また、形が崩れたり、応援する声が小さくなってもやり直しでした。時には人数×10回のラグジャンや拳立て、バーピージャンプも、やり直しとともに課されました。経験したことのない本当に厳しい練習でしたが、気持ちで負けないように同期と励まし合いながら取り組みました。しかし、私は徐々に気分が悪くなって、途中で離脱してしまいました。同期と一緒に千本蹴りを乗り越えようと決意を固めて臨みましたが、最後までやりきることができなかった自分のふがいなさに絶望し、体力のない私をずっと支えてくれていた同期には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。離脱後は声が出せなくなってもいいという思いで声援を送りました。千本蹴りが終わると、やっと終わったという安堵と悔しさ、同期への感謝と申し訳なさが交錯し涙が溢れました。私は千本蹴りという地獄のような練習を通して、普段練習を盛り上げてくださる先輩方の偉大さを実感しました。同期との絆を大切にし共に高みを目指すと同時に、先輩方のような周りを気遣い、支えられる拳士になれるように日々精進していく所存です。

夕食の際には、伊藤先輩をはじめとするOB・OGの先輩方がお越しくださり、様々なお話をさせていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。私は、同じ緑帯の小学生の演武の動画を拝見し、演武のきれに驚いたとともに新人大会に向けてモチベーションを高めることが出来ました。

以上で夏合宿5日目の活動報告を終わりにさせていただきます。
失礼いたしました。
慶応義塾體育會少林寺拳法部1年 遠藤彩華

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